三途の川おさかなのブログ

だらだらしている

10分そこらの時間旅行

帰り、電車を降りて自転車に乗ったら、妙にしんみりとした気持ちが押し寄せてきました。丁度、小説を読み終えた直後だったからかもしれません。とにかく、このままでは帰れないなと、小学校のときの通学路をリアルになぞってみることにしました。夜の静けさの中、自転車で風を切るのはとても気持ちが良いですね。
大きな陸橋が出来たおかげで、当時とは大きく風景が変わってしまったのですが、当時とまったく変わらない細い路地もあります。そういう景色を見ると、気持ちがタイムスリップしたかの様にその場所での出来事を思い出しました。ここで、知らない家の人に怒られたな、とか、1人で置き石をやったなとか、手違いで女の子のスカートをずり下げてしまったなとかなんかたくさん。懐かしいな。
そのまま小学校まで行きますと、そこを囲む柵に
「この辺で挙動不振な者を見かけたら、ご連絡ください 学校長」
の様な紙が貼り出されているのが目につきました。今のおさかなを指されている様で、危機感を覚え、逃げ帰りました。
家に着いたら、いつもの様に、不機嫌にゲームをやっている弟がいて、本を読んでいる母がいて、無駄に大音量でラジオを垂れ流している父がいました。さっきのしんみりした気持ちはなんだったのだというように、いつものおさかなに戻りました。