以前、自分の曲をスピーカーで再生するとぐにゃぐにゃすると書いた。でも曲は悪くなかった。スピーカーの問題だった。曲は悪くなかった!
さて、確認に使っていたのはサンワサプライのMM-SPU8BK。
次の様な特徴から購入に至ったものだ。1000円代という低価格。卓上にポンと置ける小柄なサイズ。配線はUSB一本で済むお手軽さ。ノートPCのシャリシャリな貧弱スピーカーと比べたら、低音が出る。
問題はスピーカーの初期設定。そこさえ変更できれば、MM-SPU8BK は悪いスピーカーではない。
PCに接続したとき、初期設定だと「ラウドネス」というエフェクトがかかった状態になっている。
ぐにゃぐにゃの原因はこのエフェクトだ。
「ころがる日曜日」のイントロをスピーカーから流して、マイクで録音してみた。
a. 元の音源。
b. ラウドネスをオフにして録音。
c. ラウドネスをオン(デフォルト状態)にして録音。作者の意図に反して、ぐにゃぐにゃ気持ち悪い聞こえ方になっている。
マイクはヘッドセットのしょぼいやつ。
スピーカーの品質を測れるものではない。しかし、同スピーカー上でエフェクトをオンオフしたときの違いを確認することはできる。
このラウドネスというエフェクトは、音量が小さくて聞こえづらい音を聞こえやすくするためのもののようだ。
怒鳴り声のあとにささやき声があったら、ささやき声のとこで音量ツマミを回して、怒鳴り声と同じくらいの音量に合わせるのだ。
ラジオとか通話とかの人の話声を聞くときにこのエフェクトを適用すれば、一部声が小さくて聞き取りづらかったという様な問題を緩和出来て有用なのだろう。
でも音楽や話芸とかで演出としてあえて音量を下げてるものの音量を上げられてしまうと台無しになってしまう。
怒鳴る、ささやく、怒鳴る、ささやくの様に音量変動の間隔が狭いと、音量ツマミもグリグリ忙しく右往左往させることになり、ぐにゃぐにゃした聞こえ方になる。
主音量を下げると、流してる音ぜんぶが聞こえづらいと判断されるようで、下げた分の音量が上げられてしまうようだ。主音量を下げた状態でラウドネスのオンオフをすると、露骨に音量の差を感じる。
一部では有用だが、一部では害悪なエフェクトだ。
MM-SPU8BK のラウドネス設定は Widnows10 では以下の手順で出来る 。
タスクバーのスピーカーのアイコンを右クリック。
[サウンド] を選択。([サウンドの設定を開く] ではない)。
「サウンド」ウィンドウにて、 再生タブを選択。 スピーカーを選択。 プロパティを選択。
「スピーカーのプロパティ」ウィンドウにて、カスタムタブを選択。ラウドネスのチェックをいじる。
とても見つけづらく、めんどくさい。
こんなエフェクトを初期設定としてしまったせいで、設定の存在に気付かずに、なんかぐにゃぐにゃした音を出すうんこスピーカーと認識してしまった人は多いのではないだろうか。
この初期設定さえなければ、もっと評価が高くなったはず。
ちなみに、公式ページで MM-SPU8BK はもう廃止の烙印が押されている。
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=MM-SPU8BK
そして、後継品として MM-SPU8BKN が出ていた。
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=MM-SPU8BKN
後継品と説明文を比較してみると、違いがわからなかった。初期設定の問題が解消されていることを期待する。
朝 無
昼 ほうれん草チキンカレー
晩 納豆、もりもりレタス
体重 58.2kg