夜も更けてきました。お部屋でパソコンをやっていると、音も無く、視界のはずれで、何かが動いた様な気がしました。ん、んん…!?
('~’))
っと視線を移すと、壁にはゴキブリさんがいらっしゃいます。長くてうにょうにょ蠢く触覚が気持ち悪くてたまりません。
さてどうしてやろうかとちょっと迷いました。べちんと何かでひっぱたいてやれば即KOなのですけれど、白い壁にゴキブリの黒い跡が残ってしまう恐れがあるのです。そこで先日、出動してもらったばかりの掃除機をひっぱり出しました。
そろりそろりと掃除機の吸い込み口をゴキブリに近づけると、割とあっさり吸い込むことに成功しました。
さてと、それから小1時間もしますと、音も無く、視界のはずれで、何かが動いた様な気がしました。ん、んんん…!?
('~’;))
っと視線を移すと、壁にはゴキブリさんがいらっしゃいます。なんと、こやつ掃除機の中から抜け出して来たのです。ダテに氷河期を乗り越えた生物をやってないのです。
「あんなものでこのわたしを封じたつもりか」
とでも聞こえてきそうな勢いで、ゴキブリはさっき出現した場所とほとんど同じポジションに落ち着きました。お、おちょくられてる~。どうしようどうしよう。
部屋を見回すと、中身を食べ終えたじゃがりこの容器が目に着きました。
壁に張り付いているゴキブリの下方に容器を添えて、壁をどんっと叩いてやります。するとお見事ゴキブリは壁からよろけ落ちてすっぽり容器の中に入ってしまいました。そこですかさずフタをします。
閉じ込めてしまえばこちらのもの。2回もおさかなをびくつかせた罰なのです。
「うおら~っ」
と思う存分上上下下左右左右びーえーと容器を振りまくりました。中からはカタンコトンとゴキブリが跳ね返る音が聞こえます。
どうだまいったかとフタをそろりとあけるとゴキブリはピクりとも動かずばててました。…と思ったら一転、カサリと素早く容器をよじ登ろうとしてきたので、おさかなはびっくりして反射的にフタを閉じました。
「こなくそ~」
さっきよりもさらに激しくじゃがりこの容器を振りまくります。すると途中でゴキブリが跳ね返る音が聞こえなくなりました。そこでまたフタをちょっとだけ開けて底を覗いて見ますと、あらら、ゴキブリの姿が見当たらないのです。唖然としていると、銀球鉄砲でも撃つような勢いでじゃがりこ容器の中からゴキブリが飛び出して、あろうことかおさかなの敷布団の下に潜り込んでっちゃったのです。
Σ(゜Д゜)イヤァァァッ
あんちくしょうめフタの裏にピッタリ張り付いて脱出の機会を伺っていたのです。
主人公が牢獄にぶち込まれている様子を警備員さんが伺いに来ると、主人公が見当たらなくて、
「い、いない!?どこいった」
と警備員さんが牢獄のトビラを開けて入ってきます。そこで主人公が上から降りてきて、逆に警備員さんを牢獄に閉じ込めてしまう。…というような映画のワンシーンを連想してしまいました。
おそるおそる敷布団をめくると、そこにはすでにゴキブリの姿はありませんでした。完全に撒かれてしまいました。く…くやしいのです。おさかなはくそまぬけな警備員。主人公はゴキブリです。…と、そんなことより、ゴキブリ失踪現場のこの部屋でこれから寝なければならないのかと思うともうなんかもう体がぞぞぞとむず痒くなってきます…。
*1:゜д゜