三途の川おさかなのブログ

だらだらしている

最後はオーケン

旅ももう終盤。今回2度目の野宿なのです。黄色い電灯が印象的な陸橋の下にやってきました。ちょっとしゃがみこんで、ここで寝てみようかとも思ったのですけれど。この黄色い電灯の明るさから何か連想できるなあとちょっと考えてみると、蛍の墓の冒頭のシーンが浮かんできましたのです。もう半分死んでいる人がうつろな目で柱に寄りかかって、ハエにたかられているところなのです。…なんだか怖くなってきましたのです

(;∀;)

場所を移動して、結局駅前にあるバス待ち用のベンチで横になることにしました。一応屋根はついているものの、ちょっとはみでると雨に濡れてしまうというような感じで、今日は安眠は出来無さそうですに…。それでもなんとか眠りの状態に入ることが出来ました。しかし、暫くしましたら

「こんなとこで寝てると風邪ひきますよー」

と通りすがりの人に声を掛けられましたのです。おさかな、びっくりしてがばっとハネ起きてしまいました。声を掛けた人はそのまますたこらと歩いて行ってしまいました。た…多分おさかなのことを酔っ払いの人だと勘違いしたんだと思うのです。うう、今のおさかなにはこんなとこしか寝るところが無いのです。

ふたたびベンチに横になり、眠りの状態に入ったころ

「うわぁっ!」

と突然おさかなの耳元に大きな声が炸裂しまして、反射的におさかなも

「うわぁっ!」

っと大きな声を深夜の町中に響かせつつ、さっきよりもさらに激しくハネ起きてしまいました。

(゜Д゜;)ナンジャー

見ると、ジャージ姿の男の人が走り去って行きました。おさかなを死体にでも見間違えたとでもいうのでしょうか。それともいぢめなのでしょうか。おろおろ。今のですっかり目が覚めてしまいましたのですわ。時間は午前3時ごろでしょうか、気晴らしにまた町中をうろうろしましたのです。もうちょっと良い寝床はないかしらん…。冬に行ったときみたいナイストイレもここには無いのです。ここの駅のトイレはアンモニア臭むんむんで、小虫もぶんぶんしているのです。個室に入るだけでお肌にぞぞぞと悪寒が走りまふ…。

結局元のベンチに戻ってきました。なんだか落ち着かない町なのです。こんな時間なのに、自転車に乗ったおばちゃんがのんきに前を通過していったりするのです。

その後なんとか1時間ちょっとだけ眠れたのですけれど、顔を蚊にぶすぶすと刺されてしまい悔しかったのです。湿気が酷いと虫除けスプレーは効かないのでしょうか。

(;д;)

始発、山田線で宮古駅から盛岡駅へ出発しました。途中の景色は緑だらけで自然を満喫出来ましたのです。遠回りして良かったのです。とはいえIGR岩手銀河鉄道への恨みは忘れないのです。だはは。

この後は無事予定どおりの帰り道をすいすいと進んで行きましたです。途中、時間があったので仙台駅で降りて、なんとなく本屋さんに立ち寄ったところ、探していたオーケンの本「花火」「オーケンのザ・対談 猫対犬」の2冊を見つけましたのです。お金の方はATMでいくらかおろしていて、余裕もあったので2つともばばっと買っちゃいました。ゃた!

(・∀・)ノ