三途の川おさかなのブログ

だらだらしている

取り調べ

長ーい夏休みが明けて、大学が始まります。今日はその前置きの時間割り発表の日です。資料をもらう為、列に並んでいると、後ろから顔見知りに声を掛けられました。

「あ、すかいらーく

と。夏休み、おさかなのバイト先でその人が1度、客として現れたのです。それで、その時に同じ大学の人だよねーなんて2言3言交わしたのですのよね。それにしてもそんな呼び方はやめてくれ。

そういえば、小学、中学、高校は始業式や終業式と言った、学内全員が集まって行われる、物々しい行事があるわけなのですけれど、うちの大学だと入学式と卒業式以外はそういうの無いのですよね。今日の時間割発表は学年学科別に集まるものなのですね。うちの大学はけっこう立派な校歌があったりするのですけれど、普通に学生していると、ちゃんと耳にするのは2回だけなのです。ちょっと淋しい話ですに。

大学での用事はたぶん、1時間もしないうちに終わり、お昼下がりには家でパソコンの前に座っておりました。

夕方、失踪中の知人を気に掛けながらも作業をしていると、知らないアドレスからメールが届きました。知人の母様からなのです。母様とは顔を合わせたこともなく、まったく知らない人同士なのです。メールの内容は当然のことながら、失踪した知人についてなのでした。

実は知人が失踪前に送ったメールの中で、最も新しい物、いわば最後のメールを受け取ったのはどうもおさかなのようなのです。それはちょっと意味ありげな、考えてみると妙な内容なのでした。

昨日、知人の友人から、知人が失踪したとの連絡を受けて、おさかなは知人の友人に、最後のメールを転送しました。そのメールが知人の友人を通じて、知人の母様におさかなのメールアドレスなんかと共に伝えられたみたいなのですね。ああ、なんだかややこしくなってきた。

(゜∀。)

知人の母様と何通かのメールを交わしながら、知人の安否の他に、もう1つ心配していたことが確信に変わりつつありました。ど、どうもおさかなは疑われている。非常にややこしいので説明は省くのですけれど、おさかなの立場は疑われてもおかしくない様な位置にあるのです。相手側の立場から考えて見ると、疑うべき相手はおさかな以外いないでしょう。おさかなが母親で、そんなおさかなみたいな立場の者がいれば、間違い無くそいつを疑います。テレビとかでもよくある様な、誘拐とか、殺人をしたのではと。なんと言っても知人はまったくの音信不通なのです。

最終的に、知人の母様と電話でお話をするようなことになりました。向こうがひすてりっくな状況を起こしていたらどうしようかと心配しましたが、ただ子供の安否を気遣う優しそうな母様の声が聞こえて安心しました。そこで、母様はおさかなのことを疑っていたなんてことも話して下さりまして、ひとまずはおさかなに掛かった疑いは晴れたようです。失踪した知人については、既に警察に捜索願いを出しているようでした。

もし、このまま知人が見つからなかったら…なんて嫌な考えが頭をよぎります。冗談では無く、ほんとにおさかなのもとに警察がやって来ちゃったりもするでしょう。被害妄想全開といった感じでくらくらしてしまいました。

時間は23時を廻ったところです。気を落ち着かせるのと、また、あるわけは無いのだけど、知人との遭遇という微かな期待を込めて、夜の散歩に出ました。あーもう、なんだか今の自分はすごいわけのわかんないことやってるよと頭の中で、おさかな会議が始まります。心地よい夜風は、なんとなく気分を沈めさせてくれました。

それからシャワーを浴びて、体を乾かしているところ、また知人の母様からメールが届きました。25時過ぎ。もう真夜中です。

「見つかりました さきほど警察から連絡ありました 秋田に居ました」

ほっとひといきです。知人の母様は夜も眠れぬような想いであったのだろうと

「これで安眠できますね」

と返信しました。送ってからちょっと失敗したと思いました。安眠って、安らかに眠るで、なんか死んじゃうみたいです。

それにしても、知人はなぜ秋田に。いち、にい、さん、しい…いったい何県離れているのだというような距離です。そして、まる3日間に及んだ音信不通。疑問は多々残りますが、ともかく無事でよかったです。

とても悪いことが起こり、それが解決したときというのは、その悪さの度合いに応じて、嬉しさも変化します。今はもう嬉しくてたまりませんなあ。めでたしめでたし。