チャラチャラした黒Tシャツの5人組が脇道の真ん中でダンゴになっていた。その道を通りたかったのだけど、その人たちに近づきたくないので、迂回することにした。
迂回した道で小ぶりなラーメン屋を見つけた。その道もそこそこ通る道なのだが、そんな店があるのは知らなかった。廃墟の一部だと思ってた建物に、今日は、のれんがおりていたのだ。お化けラーメン屋。
入ってラーメンを注文した。ラーメンが来るのを待っていると、新たな客がぞろぞろっと入ってきた。さっきの黒い5連星である。席は先客のカップルとおじさん、自分の4人で埋まってる。帰ってくれと願ったが、待つらしい。
ラーメンが来て、そこそこおいしいのだが、5人組が気になって落ち着かない。
カップルが帰ると、待っていた5人のうち3人が先に席に着くことになった。自分は真ん中の席にいて、端っこにおっさん。このままでは挟まれてしまう。挟まれた上で自分を挟んでおしゃべりが始まるに違いない。お店の人に言って、おっさん側に席をずらした。
着席した3人は騒がしくおしゃべりしていて、うっとおしい。
おねがい隣のおっさん。ゆっくり食べてくれ。ぼくが食べ終わるまで持ちこたえてくれ!ひとりにしないでくれ!
当然おっさんの方が先に退場した。ぼくはさらに席を端にずらし、落ち着かない気持ちでラーメンをすすった。
かなしみである。
朝 フルグラ
昼 ラーメン
晩 チャーシュー
体重 58.0kg