赤い地獄。あの悪夢の様な衝撃的な辛さ。2度と食べたくないとさえ思っていたのに月日というのはすごいもので、おさかなはまた恐怖の"10辛カレー"が食べたくなりました。なのにそれを食べさせてくれるカレー屋さん、今日は休業なのでした。そりゃないぜい
(゜Д゜;)
しょうがなく、近くのお好み焼き屋さんに行くことになりました。めにゅーを開くと、お好み焼きの他に、もんじゃ焼きもありました。そういえばもんじゃ焼きって食べたこと無いのです。友達も食べたことが無いということで、もんじゃ焼きを注文する事にしたのでした。具を鉄板の上でドーナツ状に広げて、中心の穴に序々にタレを流し込んでいくという面白い作り方なのでした。鉄板の上で熱されるもんじゃをヘラでぐりぐりいぢりながら思いました。
「これはどの状態で完成なんだろう…」
いつまで熱しても、お好み焼きの様に固まる気配が無いのです。店員さんにずばり
「これはどうなったら完成なのでしょう」
と訪ねてしまいました。そうしたらもう食べても良いのだそうで。うん。おいしかったです。でもぜんぜんお腹は満たされないのでした。お好み焼きの半分以下ぐらいなのですね。ぐぎゅるるるー。
友達がお冷やを飲み終えたコップに残った氷を一つ、鉄板の上にぽてっと落としました。じゅじゅー…。音をたてて氷がみるみるうちに蒸発して鉄板から姿を消して行きます。おさかながそれに無反応でいると
「きみはこの現象に感動しないのかい」
と聞いてきました。
「そんなのやったことあるよ」
とおさかなはあきれてこたえましたのです。
「おれはきみの歩んだその後の道を歩んでいるのか」
という友達の言葉がなんだか笑えました。おさかなはコップに残った5、6個の氷を一辺に鉄板にぶちまけました。じゅじゅじゅじゅー…。
「おい、それはやりすぎだろう」
と突っ込むお友達。その間もじゅじゅじゅじゅー…。と音をたてて水蒸気に変わって行く氷。鉄板の上から完全に無くなるまで黙ってその様子を見届けてから店を後にしました。