三途の川おさかなのブログ

だらだらしている

しくじり

早朝バイトの終了時間が着々と近づいてきております。うひゃひゃ、今日は何事も無く終わりそうですたいと気持ちがだいぶ軽くなっているおさかなです。

そこにお客さんが会計をしにやってきました。ちょいちょいっとレジの操作をすると、ボタンを押しすぎた。金額は5964円でお預かりは10064円なのに、5964円丁度のお預かりという表示になってしまった。

お預かり金額を入力しないままボタンを押すと、レジは親切なのかおせっかいなのか丁度のお預かりということになってしまうのです。レジの打ち直しは出来ないので、普通の電卓を使ってお釣りを計算しようとしました。ところが辺りに電卓が見当たらない。

あまりお客さんを待たせてはいけない。電卓探しを断念して、暗算をすることに。10064円引く5964円は…えーとえーとえーとえーと。お客さんを待たせるな、早く早く早く早く。パニック状態の頭がなんとか答えを導き出しました。

「はい5900円のお返しです」

お客さんは迷いなくそのお釣りを受け取り、一旦テーブルに戻りました。

後ほど、電卓でさっきの計算をしてみると、答えは4100円なり。そして落ち着いて暗算をしてみると当たり前だけどやっぱり4100円なり。わっはっはっはっ。小学校低学年でも解ける問題ですよ。

しばらく考えた後、お客さんのもとに行き、お釣りの余分に渡した分を返してもらおうと、事情を説明しました。でもお客さん、酔っ払っているのです。わけわかんないと言われてしまいました。

レジのところに戻り、粘り強く説明していると、お客さんの連れで、さらに酔っ払ったお客さんが絡んできてしまいました。髪を薄くして、ヒゲをむしり取った津川雅彦の様なじーさんなのです。

もじゃもじゃやっていると、雰囲気の良さげな若者カップルのお客さんが会計をするためにレジに並びました。これは困った。酔っ払いとは話の決着が付く見通しが立たないのです。

30秒もしないうちに、若者カップルの彼が怒りだして、酔っ払いのじーさんに絡んできてしまいました。かかか勘弁してくれえ。

彼はじーさんに嫌味を言いながら、おさかなに伝票を渡してくれました。緊迫したムードを目の前にレジ打ちなのです。そのうち彼はじーさんの胸ぐらを掴みました。やってしまえ。いやしかし、それは困ってしまう。事態はなんとかその辺りまでで収まりました。

会計を終えて、カップルさんが先に店を出て行きましたのです。

酔っ払いの人にこれ以上説明を続けても解ってもらえそうも無いですし、もともとおさかなのしくじりでしたので、酔っ払いのお客さんたちには何にも無かったことにしてもらい、それでお引取りいただきました。

いやもうほんとバカだおさかなは。しばらく自身を罵りまくりました。しかしこのまま罵りまくっても気分は沈む一方です。発想の転換ということで、これは失敗したり怒られたりするのに慣れるための修行なのだ。こういう事象に巻き込まれれば巻き込まれるほど、失敗とか怒られることに強くなれるということなのです。おさかなは得をしたのですよ。無理矢理にでもぷらす思考に持っていきます。おかげで少し気分が軽くなりました。