三途の川おさかなのブログ

だらだらしている

サボテンパラダイス

合宿帰りのバスの中で、レンタルビデオ屋さんで借りて来たビデオ上映が始まりました。ニューシネマパラダイス。去年この映画の音楽を楽団で演奏したので、その縁もあってのことでしょう。おさかなはオーケン関係でこの名前を目にしていたので、少し気になっていたタイトルなのでした。

まだ幼い少年と映写機が出てきたので、なんとなくサボテンとバントラインの歌詞を彷彿させたのですけれど、特に関係は無いようなのです。

映写機を動かすことに興味深々な少年を、おじさんは寄せ付けなかったのですけれど、いつの間にか映写機の仕事の手伝いを楽しげにやらせてあげる様になるのです。

そのうちちょっとしたアクシデントに見舞われて、映画館は炎上崩壊し、おじさんは死にはしなかったものの、失明してしまいます。燃えた建物は新しく豪華に建て直され、映画館ニューシネマパラダイスが始まります。仕事は少年がやるのです。失明したおじさんの方は前よりも映写機のことが良くわかるようになるという、なんだかすごいことになっています。

やがて少年は青年になり、ちょっと苦い経験をしたり、おじさんに色々なおはなしを聞いたりして成長して行くのです。おじさんは「このままこの町にいてはダメだ。町をうんと離れて色々なことを経験しろ。しばらくはここに帰って来てはいけない。」

…の様なことを言い、青年を町から離れさせます。

40年ぐらいの月日が流れる中で、青年はおじさんに言われたことを守り、そのあいだ彼が町に帰ることはありませんでした。電車で町を出た青年は、もう白髪混じりのおじさんになって、ジャンボジェット機で町に帰って来ました。40年後のあの人、この人、見覚えのある顔に彼はとても懐かしそうです。文明が発達し、家庭にビデオが普及したおかげで、ニューシネマパラダイスの営業はすでに終わり、近々建物は取り壊されて、駐車場になるのだそうです。くたびれたその建物の中に彼は入ります。

床に転がっているライオンの頭を象った石像のさりげないカットに、おさかなはなんかぐっときました。彼が町に帰ってきたあたりから、おさかなは涙腺がゆるみっぱなしなのです。

(’~`)

かつてはそのライオンの口の中からスクリーンに向かって映像が映し出されていたのです。その後、彼は盲目のあのおじさんからの贈り物を受けて、その贈り物で映画は終わるのです。ラストは最高の音楽と供にとても泣けてしまうものなのでした。

こ…これはすごい!色々な人にお奨めしたくなってしまうのです。

(;∀;)

おさかなは観たことが無いのですけれど、ニューシネマパラダイスの作曲者は海の上のピアニストの音楽を担当している人なのだそうです。