三途の川おさかなのブログ

だらだらしている

メガネ

今期の毎週木曜日は「情報活用ボランティア」という講義の関係で、小学校のパソコンを使った授業のお手伝いをしに行くのです。小学校に着くには、駅から徒歩で、30分ほどです。その道のりは田んぼとか田舎っぽい風景がびよよーんと広がっていて、自然大好きなおさかなにとっては願ったりかなったりです。相方のグッちとくだらない話でもしつつ、のたのた歩いて行きます。彼は都会派のようで、この風景をバカにするのです。コノヤロー。

時間は小学校の2時間目休みに当る、10時30分から始まって、クラブ活動が終わる16時過ぎまでです。3~5時間目には常にパソコンの授業が入るわけではなく、各クラスの先生がパソコンの部屋を使う予約を入れる仕組みになっているのです。

今日の授業は4時間目の5年2組と5時間目の3年1組です。クラブ活動はパソコンクラブがあるので、それのお手伝いをするのですけれど、今日は近隣の小学校同士で行われる陸上大会のなんとかがあるらしくって、クラブは無しなのでした。

授業が入ってない時間は、パソコンの教室で小学校紹介のプレゼンテーションを作ります。教室でおさかなとグっちはしょんぼりとパソコンとにらみ合いを続けるのです。

2、3時間目の入ってない今日は、もうつまらーんといった感じで作業が続きました。グっちが退屈凌ぎに吹奏楽のCDをパソコンで掛けるのですけれど、先生が何度か様子を見にガラガラガラっと扉を開けるたびに、びくっとCDを止めるのでした。

4時間目、ぞろぞろぞろっと5年2組のお目見えなのです。科目は社会でしょうか。各グループに分かれて、お米の作り方や配送先なんかをネットで検索するのが今日のお題でした。

ところで、今の小学生の教科書には

「もっと詳しく知りたいときはこのURLへ」

のような感じで、それぞれのページにホムペのURLが載っているのです。こんな状況は自分たちが小学生だったころなんかには考えられなかったおはなしなのです。グっちは「ありえない」とキョウガクしてました。

授業の終わるころ、まだ調べきれてないグループが何組かありました。そこで、お昼休みに用事の無い人は、パソコンの教室に来て調査の続きをしても良いということになりました。

お昼休みはまた2人でしょんぼりとプレゼン作成になるわけだったのですけれど、これは面白くなりそうですに。

(つ∀`)

さて、その前にお昼ご飯でございます。小学校ですからして、給食が食べられるわけなのですよ。職員室にて、校長先生、教頭先生を始め、担任を持たない先生がたと一緒にいただきます。グっちもおさかなも、あまり会話を持ちかけるタイプじゃないので、先生がたが雑談するのを横で聞きながら大人しくしてます。

給食の牛乳パックには埼玉県のマスコットキャラらしい、コバトンというキャラクターがプリントされているのです。県鳥のシラコバトを元にしているのでしょう。プリントされているコバトンにはいくつか種類があるのです。県内の市町村の名前の1つが端っこに記載され、コバトンはその市町村で名のあるスポーツの格好をしているのですね。おさかな、なんかこのコバトンを気に入ってしまいました。大して特徴があるわけでは無いのですけれど、その素朴さが良いのかもしれません。埼玉大好きでございます。さいたまさいたま。

お昼ご飯を済ませ、ふたたびパソコンの教室に向かいます。その途中、音楽室の前を通るのですけれど、グっちがもう辛抱たまらんといった感じで、教室のピアノの前に座り、ピアノを弾きはじめました。だはは。音楽好きめ。

ピアノが廊下に鳴り響き出すと、なんと数十秒のうちに小学生たちが集まりだして、ちょっとしたギャラリーが出来上がってしまいました。みんなが好奇心旺盛な眼差しをグっちに向けます。痛いほどの視線を背中に受けて、彼はめちゃくちゃプレッシャーを感じてしまってます。おさかなは笑いが止まりません。結局グっちは

「大したもん弾けないよ」

と、すぐに弾くのを断念してしまいました。

パソコンの教室に到着し、しばらくすると、ちょこちょこ先ほどの5年2組の子たちが入ってきました。しかし、この子たち、先ほど授業を受けていた子たちとは別人でございました。めちゃくちゃはしゃぎまくりでござりまする。先生がいるのとといないのとで、こうまで変わるものなのかと、唖然としてしまいました。ふと1人の女の子が、おさかなに名前を聞いてきました。そこでおさかなが名字を言おうとすると、グっちのあんちくちょうめが

「おさかな先生って言うんだよ」

とか吹き込むのです。

Σ(゜Д゚;)コ、コラー

弁解の余地も無く、女の子は

「おさかな先生って言うんだってー」

と教室に居るみんなに宣言しちゃいます。

「こ、こらグっち~っ!!」

おさかながグっちに声を掛けますと、女の子がまたそれを聴いて

「グっちって言うの?おさかな先生とグっち先生だー」

と声高らかに宣言します。困ったもんだ。でもグッちが嬉しいくせにと言ってきます。…。半分は嬉しいのです。

(´ー`)

このあと、先生わかんないコールが大量発生しました。誰かの面倒見てあげてても、他の子はそんなのお構いなしに先生の名を呼びまくります。

「おさかなせんせ~い」

「グっちせんせ~い」

「どっちでもいいから来て~」

そのうち調子にのった子がグッちのことを「メガネ先生」と呼んだり、果ては「メガネ」と呼び捨てる始末。確かにグっちは大学でもメガネと呼ばれることがあるのです。紅晶さんもグっちをメガネと呼んでいるのです。だはは。

お昼休みが終わり、みんなが引き上げると、どっと疲労感が沸いてきました。

「こりゃ大変だ~」

おさかなとグっちは顔を見合わせて言いました。こんな子たちをまとめあげる先生の偉大さが身に染みてわかったような気がします。

5時間目は3年1組です。一太郎スマイルという子供向けのソフトがあるのですけれど、その中にはお絵描きをするツールも含まれいるのです。この時間はそれを使って、ひたすらパソコンでお絵描きをしました。昼休みの一件を考えると、とても平和な授業でございましたに。

その帰り、同じく帰路に着く小学生2人組にグっちが声を掛けて、道草を食いつつ、一緒に帰りました。気分は小学生なのです。