三途の川おさかなのブログ

だらだらしている

わたしはいつでも

毎週木曜は小学校へパソコン授業その他お手伝いをしに行く日。いつも駅前のコンビニでグっちと待ち合わせをしているので、まずはそちらへ自転車で向かいます。庭に止めてある自転車にまたがろうとして、はっとケータイを持ってくるのを忘れたのに気付きました。おっといけねえ。カンカンと金属音を鳴らしながら階段を上り、2階の自分の部屋のドアを開けます。靴を脱ぐのがめんどっちいので、床にひざと両手をついて、どたどたずるずると部屋の内部に入り込み、敷きっぱなしのふとんの上にあるケータイに手を伸ばします。

コンビニに着きました。グっちは先に到着していて、立ち読みをしております。飲み物でも買おうかなと思うと、おやおやバッグを自転車のカゴに入れっぱなしであることに気付きました。おっといけねえ。コンビニの前に止めてある自転車のもとに向かいます。見ると自転車のカゴにバッグの姿はありません。あら。盗まれた?いやいや、わたし、家に置き忘れてきたみたいです。

(´∀`)

「バカでしょ?」

とグっちが投げかけます。はい。そうなんです。

小学校では特に使うものは無いので、バッグのことは忘れて、そちらに向かいました。グっちが徒歩のため、おさかなはコンビニに自転車を置き去りにしていきます。

今日は小学生のパソコンの授業が1つも入っていないので、ひたすら小学校紹介プレゼンテーションの作成に励みました。単調な作業にため息が漏れてしまいます。たまに部屋の前を通る小学生が、扉をばんばんと叩いて、こちらに手を振ってくれたりするのが唯一の救いなのでした。

給食を食べ終えると、先生に、プレゼンに乗せる小学生たちの写真を撮ってきて欲しいと頼まれました。お昼休みですので、みんな校庭ではしゃぎ回っていて、笑顔の良い写真がたくさん撮れそうです。低学年の子たちはカメラを向ければすぐ笑ってくれるそうなので、ターゲットはその子たちです。

こっちから頼まなくても、撮ってくれ~という子が結構いるので楽なのでした。突然、

「幼稚園のときのなんとかくん、うんち漏らしたんだよ~」

なんて告白するないすな1年生の女の子が面白かったのです。

掃除の時間、パソコンの部屋に戻るとこちらでも掃除が始まるようでした。こちらの学校では各掃除場所ごとに1~6年生の子が1人ずつの6人で構成される縦割り班で掃除が行われるみたいなのです。最近はどこもこういう方式を取っているのでしょうか。高学年の子が低学年の子たちに掃除のやり方を指導したりする様は微笑ましかったのです。従来のものよりこちらの方式の方が色々な経験が得られて良さそうですに。なんだか羨ましいのです。

(´ー`)

5時間目が始まると、おさかなたちは今度は校舎など施設の様子を撮影することになりました。パソコン部屋の作業にも飽き飽きしていたので、丁度良かったですわ。

放課後、もう帰ろうと校舎の階段を降りているところ、後ろから

「おさかな先生、グっち先生ばいばーい」

と先週の5年生が声を掛けてくれ、風のごとく前へ去って行きました。今日は他にも色々声を掛けてくれる子が何人かいて、学校に馴染んできましたぞよと、グっちと喜んでました。

職員用玄関から出るところで、偶然にも先週一緒に帰った小学生の男の子2人組に会いました。ですのでまた小学生気分での下校ということになりました。片脇に田んぼが広がる小道をのこのこと歩いていくと、小学生の1人がゲームをやろうと言いました。彼はおもむろに今日の図工の授業で使ったと思われる釘を取り出しました。これからこれを隠すから、みんな目をつぶって欲しいと言うのです。目をつぶるのはなんだか怖いので、みんな後ろを向くことにしました。

「隠したよー!さあどこでしょう?」

小道のもう方側は草むらになっていて、その辺に隠したというのですけれど、小さな釘ですからして、普通に落としただけでも見つけづらいのです。

「ひんと~!草の葉に刺しました」

ひえ~。おさかなとグっちは腰をかがめて、草むらに目を凝らします。わかんないわかんない。…ん~結局20分ぐらいこの釘探しゲームをやっていた様な気がします。さすが小学生。見事な道草の食いっぷりです。ゲームの記念に釘を2、3本もらいました。

ふと気付いて、小学生の1人が言いました。

「あれ、そっちのお兄さんはどうして手ぶらなの?」

Σ(´∀`;)

「ランドセルを家に置き忘れちゃったようなもんだよ」

ないすツッコミなのです。せっかくここまでバッグを忘れたことの影響はまったく出ていなかったのに、最後の最後でそれが破られてしまいました。

小学生との別れ際には

「かばん忘れるなよ~」

とありがたいアドバイスを授かりましたわよ。良い子たちです。それにしても釘を握っていると、なんだか手の中が汗ばんでくるんです。