ここ数日、春日総一さんは非国民さんのお家に行ってお絵かき修行をしているそうです。その話を聞いて、おさかなもそれに参加したくなり、今度あるときは誘っておくれと春日さんに告げました。
そんなわけで今日は非国民邸にて、非国民さんと春日さん、おさかなの3人でお絵かき修行が実施されました。最初はべらべらと雑談したり、非国民さんのお絵描きノートを見せてもらったりしていたのですが、やがてしんと静まり返り、紙とペンが摩擦する音ばかりが部屋に響く時間が訪れました。16時前にお絵かきを始め、気づけば19時ごろになっておりました。なんだか部活でもやってるようです。こう、改まって絵を描くのは久々で、とても良い気分なのでした。また参加したいものです。
夜中、乙一さんの暗いところで待ち合わせを読み終えました。おさかなの中では今、乙一フェアが開催されております。この本は目の見えないミチルが1人で住むお家に、容疑者のアキヒロが忍び込み、数日間を過ごすおはなしなのです。アカの他人であるアキヒロが家に進入し、例え目の前に立っていようとも、ミチルにはそれがわからないのです。しかし、ミチルは家の中のわずかな違和感からやがて何者かの存在に感づき始めます。
乙一さんは毎度よくこんな変てこなシチュエーションを考えるよなと感心してしまいます。オチも意表を突かれました。面白いおはなしです。
暗いところで待ち合わせ
作者:乙一
出版:幻冬社文庫
